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鴻池運輸株式会社様 インタビュー
運輸業を中心に、場内・構内の請負作業や食品加工など幅広い事業を展開する鴻池運輸株式会社様。KONOIKEグループで全国182拠点を展開する同社では、環境負荷低減に向けた取り組みの一環として、車両で使用する燃料のバイオ燃料への切り替えを進めています。
2023年8月から常総営業所でバイオ燃料の使用を開始し、現在では全国20か所のインタンクを保有する中で、車両を中心にバイオ燃料を活用されています。
今回は、バイオ燃料導入の背景や実際の使用状況、従業員の家庭から出る廃食油を活用したリサイクル活動、そして三和エナジーに求める燃料供給についてお話を伺いました。
インタビュー協力者
鴻池運輸株式会社
環境部 担当課長 岩瀬様
環境部 係長 杉田様
環境部 副長 渡部様
三和エナジー株式会社
環境事業部 担当営業 仙場
営業部 森本
管理部 道下
幅広い事業を展開する鴻池運輸
――御社の事業内容を教えてください。
運輸業がメインとなっており、物流に加えて、お客様の生産、サービス工程までを含めたバリューチェーン全体を統合・最適化することを事業コンセプトにしています。
また、関係会社では大手航空会社のチェックイン業務など、空港関係の事業や、病院の滅菌業務の請負などメディカル事業も行っています。
面白いところでは、自社の食品加工場で魚総菜を製造し、高級層をターゲットに西京焼きやライスバーガー等の販売も行っています。
――全国に拠点はどのくらいありますか?
KONOIKEグループでは、全国で182拠点あります。
――物流のイメージがありますが、「請負」とはどのような業務でしょうか?
鴻池運輸の請負業務は、顧客の工場や病院、空港などの現場で、業務の完成責任をもって運営するサービスです。特徴としては、物流だけでなく、生産・サービス工程そのものを請け負える点です。
車両と電力、両面から進める環境への取り組み
――環境への取り組みについて教えてください。
トラックの環境投資については、EVトラックを導入し、また水素トラックの実験もすすめております。
運送業務における環境活動については、「バイオ燃料」と「エコドライブ」があげられます。
エコドライブは燃費改善を目的としていますが、安全運転にもつながっています。
バイオ燃料についてはB5燃料の導入を進めており、御社にも大変お世話になっております。
――物流以外にも環境への取り組みはありますか?
2022年から2024年までの3年間で、自社の拠点をCO₂フリー電源へ切り替えています。
――CO₂フリー電力とはどのような電力ですか?
電力会社が提供しているサービスであり、太陽光発電や風力など、発電時にCO₂が発生しない再生可能エネルギーを基にした電力メニューです。
軽油の削減に向け、バイオ燃料を選択
――バイオ燃料を検討したきっかけは何でしょうか?
当社は、2022年に初めてバイオ燃料を地元のB5業者を使って導入しました。その後、B5燃料の導入を広げるにあたって、全国規模の業者を利用する必要性がでてきたため、御社と取引を開始しました。
――社内からの問題提起や、荷主や株主の方からのお話があったのでしょうか?
軽油削減の対策の一つとしてEV、水素トラック、燃料としてB5燃料を導入しました。
――いつ頃からCO₂削減に対する取り組みを行っていますか?
2002年から環境方針を定め、2005年から当社独自の省エネ活動「SKY-Z運動」を始めていました。それが現在の活動につながっています。
B5軽油を導入して感じたこと
――実際にバイオ燃料を導入するにあたって、不安や懸念材料はありましたか?
軽油として認定されて、メーカー保証が受けられるかが懸念材料でした。
その点については品格法上、及びJIS規格で軽油として認定されていることを確認しました。
――実際にトラブルはありましたか?
トラブルはありません。
ドライバーからも、通常使用している軽油と使用感は変わらないという報告を受けています。
三和エナジーとの取引のきっかけ
――三和エナジーとの取引のきっかけは、どのような経緯でしょうか?
取引先様からの紹介です。
関東エリアでのバイオ燃料を検討している中で、ご紹介いただきました。
2023年8月から常総にてバイオ燃料の使用を開始しています。
――全国にインタンクはどのくらいありますか?
詳しくは申し上げられませんが、B5を導入している拠点は、インタンクを保有しております。
導入した営業所では、「バイオ燃料を使用中」のステッカーを掲示して走行しています。
――ステッカーを掲示したことによる反応はいかがでしょうか?
乗用車から目に見える位置に掲示しており、一定の認知度は得られていると思います。
バイオ燃料を通じた資源循環
――バイオ燃料を使用する中で、現場ではどのような変化がありますか?
バイオ燃料を導入することで、従業員の環境意識も高まっています。
鴻池運輸が燃料供給会社に求めること
――バイオ燃料を供給できる会社が複数ある中で、選定するにあたって重要視するポイントはどのようなことでしょうか?
まず信頼における会社であること、次に営業所からの距離や価格も重要です。
営業所によって「繁忙時間」が異なります。現場の要望に沿った給油対応をいただけることも、選定のポイントです。
――実際に他社も検討されましたか?
地場のみ供給可能な先からお話を伺ったことが、検討のきっかけとなりました。
しかし、配送範囲が地場のみであったため、三和エナジーとの取引を検討しました。
担当営業への評価
――三和エナジーの担当営業の印象はいかがでしょうか?
いつもクイックレスポンスで、どこの現場でも来ていただいて助かっています。
これからの環境負荷低減に向けて
――今後、具体的により踏み込んで環境対策を行いたいなど、検討されていることはありますでしょうか?
今期からは改めてエコドライブ中心に、省エネ活動を取り組んでおります。
具体的には、当該活動を「KONO-ECO活動」と名称を決め、全社運動を行っています。バイオ燃料について現場の協力のもと、毎年導入拠点を増やしています。
三和エナジーへの期待
――今後、三和エナジーに期待することを教えてください。
今年に入ってイラン情勢が不安定化し、一時的に軽油の供給が混乱した中においても、安定的にB5燃料を供給していただき、現場を含め非常に感謝しております。
今後とも安定供給を期待しています。

編集後記
今回のインタビューでは、鴻池運輸様が「車」と「人」を事業の基盤とし、その中で環境負荷低減に向けた取り組みを着実に進められていることが印象に残りました。
大型車両を中心とする物流事業において、EV車や水素トラックへの切り替えには、設備投資や走行距離など、さまざまな課題があります。そのような中で、現在使用している車両を活用しながら取り組めるバイオ燃料やエコドライブは、物流業界における環境負荷低減の一つの選択肢となっています。
また、従業員のご家庭から出る廃食油を回収し、三和エナジーの新狭山バイオプラントでバイオ燃料として製造する取り組みは、日常生活から生まれる資源を新たなエネルギーへとつなげる、循環型の取り組みでもあります。
燃料を「届ける」だけでなく、お客様とともに環境負荷低減や資源循環に取り組むこと。
三和エナジーはこれからも、広域の供給ネットワークを活かした安定した燃料供給と、B5軽油をはじめとするバイオ燃料の提案を通じて、お客様の環境への取り組みを支えてまいります。