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「人を育て、社会を変える」ヤマダインフラテクノスが挑む建設業の未来と循環型の取り組み
- クライアント
- ヤマダインフラテクノス株式会社
- 業種
- 建設業
- 給油対象物
- 建設機械全般
- 提供商品
- 軽油
■取材日
2026年3月9日
■企業名
ヤマダインフラテクノス株式会社
■インタビュー参加者
専務取締役 山田 様
技術開発部 部長/広報室 室長 深谷 様
■三和エナジー参加者
営業部 佐藤
管理部 道下
■はじめに
橋梁補修という専門分野において、高い技術力と独自の取り組みを展開するヤマダインフラテクノス株式会社。 同社は単なる施工会社にとどまらず、「人づくり」や「社会のあり方」にまで踏み込んだ取り組みを進めています。 今回は、事業の根底にある思想や人材育成への考え方、さらには建設業界の未来に対する展望についてお話を伺いました。
■橋を守るだけでなく「人を育てる」企業へ
――御社の事業内容について教えてください。
当社は橋梁の補修・メンテナンスを中心とした事業を展開しています。単に構造物を維持するだけでなく、「人を育てる」ことも重要な役割と捉えています。 橋が好きでこの仕事をしているという想いはもちろんですが、それ以上に、建設業を通じて社会をより良くしていきたいという考えを大切にしています。 現在の社会は一見すると成長しているように見えますが、人口減少や物価上昇などの要因に支えられている側面もあり、本質的な意味での成長とは言えないのではないかという危機感を持っています。 そのような中で、自分たちの力で社会を支え、次の世代につなげていく人材を育てていくことが必要だと考えています。
■理念を軸にした人材育成
――御社の社員の皆様は、非常に人間性が高い印象を受けます。その理由はどこにあるのでしょうか。
当社では採用時に2時間程度の面接を行い、スキルではなく「人としての在り方」を重視しています。 具体的には、日本国民としての基本的な考え方や社会に対する姿勢について話をし、当社の理念である「人間性・社会性・科学性」を理解できるかどうかを見ています。 当社の主力技術である循環式ブラスト工法が「研削材を循環させる」仕組みであるのと同様に、人の成長や組織の価値も循環していくものだと考えています。 単に言われたことをこなすのではなく、「世の中にどう貢献できるか」を自ら考え、改善案まで導き出せる人材を育てることを重視しています。
■“作業”ではなく“仕事”をする
建設業において、指示されたことを行うだけでは「作業」に過ぎません。
現場から得られる気づきをもとに、新たな価値を生み出していくことこそが「仕事」であると考えています。 そのため、現場を俯瞰して捉える視点を養い、より良い方法を考え続けることが重要です。こうした積み重ねが付加価値となり、企業としての競争力につながっていきます。
■建設業の価値を高める「ウシワカ・プロジェクト」
――人材育成の一環として取り組まれている活動について教えてください。
当社では「ウシワカ・プロジェクト」という取り組みを進めています。 これは、建設業の魅力やインフラの大切さを社会に発信し、次世代を担う人材を育成することを目的とした活動です。 背景には、建設業界の人材不足や、我々の仕事の価値が十分に伝わっていないという課題があります。
本プロジェクトでは、参画いただいた技術者・技能者(ウシワカ)に道場形式で研修を行い、技術だけでなく、志や人としての在り方、義理人情といった価値観も伝えています。 また、多様な業種の企業が参加することで、業界全体で人材を育てる仕組みづくりにも取り組んでいます。
■循環する人材と技術
海外人材の育成にも力を入れており、ベトナムで教育を受けた人材が日本の現場で活躍できる体制を整えています。 単なる労働力としてではなく、家族のように受け入れ、技術と価値観の両方を共有することで、持続的な人材育成を実現しています。 こうした取り組みもまた、「循環」という考え方に基づいています。
■技術革新への挑戦
当社では従来の塗装工事に加え、橋梁の疲労き裂に対する補修技術の開発にも取り組んでいます。 約13年にわたり大学と共同研究を続けており、事後保全ではなく事前保全という新たな考え方のもと、独自技術の確立を進めています。また、研究の効率化を高めるため自社内にも研究室を開設し活用しています。 これらの技術は国内にとどまらず、海外への展開も視野に入れています。
■燃料供給会社に求める役割
――燃料配送会社に求めることを教えてください。
現場が円滑に進むためには、燃料供給が不可欠です。 一方で、建設業界全体としての課題として、軽油税の在り方など制度面の問題もあります。 燃料供給という枠にとどまらず、業界全体の課題解決に向けて共に取り組んでいくパートナーであってほしいと考えています。
■環境対応と今後の展望
当社ではバイオ燃料の活用にも取り組んでおり、環境負荷低減に向けた取り組みを進めています。
今後は、建設業界全体として、コストや制度面も含めた仕組みづくりが求められると考えています。 技術、環境、人材のすべてが循環しながら発展していく仕組みを構築し、次の世代につなげていきたいと考えています。

編集後記
今回の取材で強く感じたのは、ヤマダインフラテクノス様が「建設業の枠」を超えた視点で事業に取り組まれている点でした。
人材育成、技術開発、そして社会への価値提供、これらすべてを”循環”という思想でつなげている点が非常に印象的でした。
建設業の未来を見据えた取り組みは、業界全体にとっても大きな示唆を与えるものだと感じました。
三和エナジーでは、こうした先進的な取り組みを支援しながら、エネルギーの側面から建設業の発展に貢献してまいります。