燃料の中に“カビ”?――備蓄燃料メンテナンスの重要性
当社メンテナンス事業では、非常用発電機に備蓄されたA重油を循環ろ過し、スラッジや水分を取り除くメンテナンスを行っています。
時に、黒く粘り気のある、通常のスラッジではない異物が燃料中から発見されることがあります。その正体は“カビ由来のスラッジ”。燃料油の中にカビが繁殖しているケースがあるのです。
実はこの“燃料中のカビ”は、船舶の世界でも重大トラブルの原因となっており、ストレーナや配管を詰まらせ、主機停止につながる事例が複数報告されています。
目次
なぜ燃料にカビが繁殖するのか?

燃料油中でカビが育つ環境には、次の3つが揃っています。
・カビ胞子の混入(空気・補油時など)
・20~40℃の温度(機関室・屋外タンクはこの範囲に入りやすい)
・水分(結露・雨水・タンク底部の滞留水)
油と水が分離するタンク底部の“境界面”でカビが繁殖し、黒色で軟粘性のスラッジへと成長します。
船舶で実際に起きたトラブル

運輸安全委員会による沖縄地方の調査では、以下のような事例が確認されています。
スラッジが揺れで浮遊 → 配管閉塞 → 主機停止
長期保管された燃料タンク底部に堆積したスラッジが、航行中の揺れで浮遊し、ストレーナ入口を閉塞。主機が停止し漂流・乗揚げに至った事故が複数発生しています。
プレジャーボートでも同様の現象
黒色スラッジによる油水分離器の閉塞で主機が停止。曳航(ロープを使って他の船を引いて航行すること)され帰港する事例もありました。採取されたスラッジからは、いずれもカビ菌糸が確認されています。
カビ由来スラッジを防ぐために
燃料の劣化やカビ繁殖は見た目では分かりにくく、長期保管の燃料ほどリスクは高まります。リスクを軽減するために必要なことは以下の通りです。
・タンク底部の定期的な水抜き
・ストレーナ・配管の定期点検
・長期間の停置後は燃料状態の確認
・防カビ添加剤の使用
循環ろ過システム「ロカクリーン」

当社では、劣化した燃料を新しい燃料に入れ替えるのではなく、循環ろ過により不純物を取り除くサービス「ロカクリーン」をご提案致します。
ロカクリーンとは?
長年備蓄され劣化しているA重油を、フィルターや遠心分離機に通し、スラッジや水分を除去してクリーンな状態へ蘇らせるシステムです。燃料を廃棄せず再利用できるため、多くのお客様にご好評いただいています。*2022年 特許取得済み。
ロカクリーンの特長
01|燃料を入れ替えずクリーンな状態へ
廃棄不要でコスト削減につながります。
02|作業中でも発電機の稼働が可能
作業中に停電が起きても安心
03|狭いスペースでも作業OK
機器を積んだ2t車でお伺いします
04|燃料を入れ替えるより圧倒的に安価
交換費用+廃油処理費が発生しないため経済的。
05|廃油処理が不要で環境に優しい
リユース型のメンテナンスでCO₂削減にも貢献。
最後に:非常用発電機が“動かない”という最悪の事態を防ぐために
非常用発電機は「いざというときに必ず動くこと」が大前提です。しかし、燃料中にカビ由来スラッジが発生していると、致命的な不具合につながる恐れがあります。
見えないところで進む燃料劣化は、放置すれば重大なリスクに直結します。定期的な燃料の点検とメンテナンスを行うことで、非常用発電機の不稼働という最悪の事態を防ぎ、安心・安全な設備運用につながります。
少しでも興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。当社営業担当が丁寧にご説明にあがります。
お問い合わせはこちらから:https://sanwa-energy.com/contact/
当社ロカクリーンの詳細はこちらから:https://sanwa-energy.com/service/maintenance/rocacreen/